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ブラジル・リオでドッグカーニバル「プロカーオ」開催、抗議デモも

イベント名の「プロカーオ」はポルトガル語でカーニバルの街頭パーティーを指す「ブロッコ(bloco)」と「犬(cão)」を組み合わせた造語で、20年以上にわたりリオのカーニバル期間中の恒例行事となっている。
2026年2月14日/ブラジル、リオのストリート・ドッグ・カーニバル(Silvia Izquierdo/AP通信)

ブラジルのリオデジャネイロで14日、毎年恒例のストリート・ドッグ・カーニバル「プロカーオ(Blocao)」が開催され、犬たちが飼い主とともに仮装を披露した。このイベントは同時に、ペットへの残虐行為に対する抗議の場ともなった。

祭りはリオ西部の地区にある広場で行われ、30度を超える炎天下の中、約300人の参加者とその飼い犬たちがワニや妖精、スーパーヒーローなどさまざまな衣装をまとって集まった。犬たちはサンバのリズムに合わせてしっぽを振り、吠え、日陰で休みながら飲み物や軽食を楽しんだ。

イベント名の「プロカーオ」はポルトガル語でカーニバルの街頭パーティーを指す「ブロッコ(bloco)」と「犬(cão)」を組み合わせた造語で、20年以上にわたりリオのカーニバル期間中の恒例行事となっている。犬の安全と快適さを重視し、熱いアスファルトで肉球が火傷しないよう日陰を確保し水分補給ステーションも設けられた。

この日のパーティーには通行中の車がクラクションを鳴らして支持を示す場面もあり、通りすがりの住民も楽しげな雰囲気に包まれた。一方で参加者たちは、単なる祝祭ではなく、ペットへの暴力に対する抗議の意思を示すために白いリボンを掲げたり、歌を歌ったりした。この抗議は南部サンタカタリナ州で1月に飼い犬が暴行を受け死んだ事件に端を発している。

地元警察は15歳の少年が飼い犬を殺害したとして起訴したが、検察は未成年として矯正制度の対象とするよう勧告、裁判所の最終判断はまだ出ていない。この事件は国内で大きな波紋を呼び、動物虐待に対する厳罰化を求める声が高まっている。

イベントに参加した28歳の女性は愛犬テオを連れて初めてプロカーオに参加した。この事件について語る際、涙を見せながら「こうした悲劇はどの家族にでも起こり得る。加害者は罰せられるべきだ」と述べ、ペットへの暴力防止への意識向上を訴えた。

主催者はX(旧ツイッター)への投稿で、「犬は家族の一員であり、喜びと愛情に満ちた祭りを共に楽しむべき存在だ」と強調した。このイベントはカーニバルの陽気さと共に地域社会が動物の権利保護を訴える象徴的なイベントとして注目を集めている。

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