▽開票作業は現地時間午後6時から始まった。選管は集計終了後に声明を出すとしている。
とゴンザレス氏(ロイター通信).jpg)
南米エクアドルで13日、大統領選決選投票が行われ、現地時間午後5時に投票が締め切られた。
最新の世論調査によると、現職のノボア(Daniel Noboa、37歳)大統領と左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez、47歳)氏、どちらが勝ってもおかしくない。
地元メディアによると、投票所でトラブルは報告されていない。選挙管理委員会は声明で、投票率は84%近くに達したと述べた。
開票作業は現地時間午後6時から始まった。選管は集計終了後に声明を出すとしている。
両候補とゴンザレス氏の恩師であるコレア(Rafael Correa)元大統領は陣営のオブザーバーに不正がないかしっかりチェックするよう促した。
両候補はそれぞれ4万5000人以上の監視員を全国の投票所に配置している。
2月の大統領選におけるノボア氏の得票率は44.17%、ゴンザレス氏は44.00%、票差はわずか1万7000票であった。
世論調査の結果はまちまちで、どちらが勝ってもおかしくない。
ノボア氏は23年の大統領選でゴンザレス氏との一騎打ちを制し、初当選を果たした。この選挙は弾劾訴追に直面した当時のラソ(Guillermo Lasso)大統領が前倒しで実施を決めたため、ノボア氏の任期は1年5カ月となった。
ゴンザレス氏はノボア氏の治安対策を批判。自身が勝利した場合、治安対策だけでなく、麻薬組織との話し合いにも応じる可能性があると示唆している。
エクアドルでは数年前からギャング間抗争が激化。港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にある麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が刑務所から脱獄した。
ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。
麻薬組織やギャングの暴力は5年ほど前から続いている。麻薬組織は最大の市場である米国に麻薬を送り、銃器の密輸、誘拐、脅迫などで利益を上げてきた。
ゴンザレス氏は2007年から10年間政権を率いたコレア氏が制定した社会政策を復活させ、治安を改善すると約束している。
コレア氏は2017年に退任して以来ベルギーに住んでいる。同氏は2020年、汚職罪で有罪が確定、禁固8年を言い渡された。コレア政権時代の高官を含む数十人も有罪判決を受けている。
コレア氏は疑惑を否定し、政敵が政治的な理由で捜査機関を利用したと主張している。