エクアドル・グアヤキルの繁華街でトラック爆発、1人死亡、2人負傷、自動車爆弾か
爆発は市中心部の通りで14日遅くに発生。近くを走行中のタクシーの運転手が死亡した。
.jpg)
南米エクアドルの港湾都市グアヤキルの繁華街でピックアップトラックが爆発し、1人が死亡、2人が負傷した。警察が14日、明らかにした。
それによると、爆発は市中心部の通りで14日遅くに発生。近くを走行中のタクシーの運転手が死亡した。
グアヤキル警察の本部長は地元テレビ局のインタビューで、「署員が近くの建物の住民を避難させ、爆発の原因を調べている」と語った。
また本部長は自動車爆弾の可能性について問われると、捜査結果を待つ必要があると答えた。
報道によると、警察の爆発物処理班が別の爆発装置を発見・処理したという。
それ以上の詳細は明らかになっておらず、犯行声明を出した組織も確認されていない。
エクアドルでは2023年、大統領候補が暗殺された後、グアヤキルを含む複数の都市で暴力事件が急増。自動車爆弾事件も発生した。
グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」と同盟関係にある「ロス・チョネロス」のリーダー「マシアス(Adolfo Macías)受刑者」が刑務所から脱獄した。
ノボア(Daniel Noboa)大統領はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じた。
1年半に渡る捜索の末、捜査当局は6月末、マシアスを逮捕。ノボア氏は米当局からの要請を受け、マシアスの身柄引き渡した。
マシアスは麻薬密売、組織犯罪、殺人を含む複数の罪で34年の刑に服していた。
ニューヨーク州検察はマシアスを麻薬と武器の密売を含む7つの罪で起訴している。
エクアドルの人口は約1800万人。昨年の殺人認知件数は約8000件。人口10万人あたりの殺人件数は世界トップクラスである。
米国務省は先月、ロス・チョネロスと「ロス・ロボス」を「外国テロ組織」に指定した。