ペルー議会、メキシコ大統領をペルソナ・ノン・グラータに指定
ペルー政府は3日、チャベス氏の亡命申請を巡り、メキシコとの外交関係を断絶。チャベス氏は首都リマの在メキシコ大使館にとどまっている。
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南米ペルーの議会(一院制、定数130)は6日、メキシコ政府が反乱容疑で起訴されているチャベス(Betssy Chávez)元首相の亡命申請を認めたことを受け、メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定した。
採決の結果、議会は賛成63ー反対34でシェインバウム氏をペルソナ・ノン・グラータに指定する決議案を採択した。
右派議員たちはシェインバウム氏が2024年の就任以来、国家反逆罪で起訴されているカスティジョ(Pedro Castillo)元大統領を支持することで、ペルーの内政に干渉し、敵対的な姿勢を維持してきたと主張した。
メキシコ外務省は6日遅くの声明で、議会の決定を「虚偽の主張に基づくもの」と非難した。
ペルー政府は3日、チャベス氏の亡命申請を巡り、メキシコとの外交関係を断絶。チャベス氏は首都リマの在メキシコ大使館にとどまっている。
捜査当局はチャベス氏がカスティジョ氏のクーデター未遂事件に関与したと主張している。
カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。
議会はこれを「クーデター」と糾弾。解散宣言を無視してカスティジョ氏の弾劾決議案を採決し、賛成多数で可決した。
カスティジョ氏は軍部の支持を得られず、その後、国家反逆罪などの罪で逮捕された。
検察はチャベス氏を反乱の共犯者と認定。禁固25年を求刑している。
ペルー政府はチャベス氏の出国を認めていない。
