ペルー大統領候補に防弾チョッキ支給へ、銃撃事件相次ぐ
選挙管理委員会は3日、この事件を受け、大統領候補者に対し、防弾ベスト(ボディアーマー)を支給する方針を明らかにした。
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ペルーでは最近、政治家や選挙候補者を狙った発砲事件が相次いでいる。12月2日には来年の大統領選への立候補を目指すベラウンデ(Rafael Belaunde)氏を乗せた車が首都リマで銃撃を受けた。幸いベラウンデ氏にケガはなかった。
こうした事件は2026年4月の大統領選および議会選挙を前に、政治的な緊張や治安への懸念を浮き彫りにした。
選挙管理委員会は3日、この事件を受け、大統領候補者に対し、防弾ベスト(ボディアーマー)を支給する方針を明らかにした。
選管の委員長は記者団に対し、「危険を予防し、リスクを特定するために、たとえ防弾ベスト着用という極端な手段であっても、あらゆる努力を惜しまない」と語った。
また委員長は選挙事務関係者にも同様の防護装備を支給すると明らかにした。ただし、議会選の立候補者についても防弾ベストが支給されるかどうかは現時点で明らかになっていない。
総選挙は2026年4月12日に予定されており、大統領・副大統領2人、ならびに上院・下院あわせて190議席の国会議員が選ばれる。
大統領選には39の政党・政治連合が候補を擁立する見込みで、2021年の18政党から大きく増加する。これにより、混戦・乱戦の構図になるとみられている。
世論調査ではいずれの大統領候補も単独で10%を超える支持を得ておらず、決選投票に持ち込まれる可能性が高い。こうした選挙情勢の不透明さと暴力的な事件の増加が重なり、選挙をめぐる治安と安全への懸念が高まっている。
