ペルー政府、中国鉄道プロジェクト推進へ、ハイレベル会談求める
提案されている鉄道はブラジルとペルーの太平洋岸の港を結び、中国との貿易ルートを作ることで、パナマ運河を通るルートや南米大陸の南端を回るルートを避けることができる。
.jpg)
ペルー政府は26日、計画されている鉄道プロジェクトを推進するため、中国およびブラジルとのハイレベル会談を求めると表明した。
レイエス(Raul Perez Reyes)運輸通信相は記者会見で、「中国の駐ペルー大使と会談し、両国の首脳が会談することで、地域鉄道回廊の共同ロードマップを定めることができると伝えた」と語った。
提案されている鉄道はブラジルとペルーの太平洋岸の港を結び、中国との貿易ルートを作ることで、パナマ運河を通るルートや南米大陸の南端を回るルートを避けることができる。
ブラジルのテベット(Simone Tebet)計画相は今月初め、中国がペルーに建設したチャンカイ港とブラジルを結ぶ鉄道の建設について、中国側と協議していると明らかにしていた。
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は昨年11月、チャンカイ港の開港式に出席した。
チャンカイ港の建設費は推定13億ドル。南米における中国最大の投資であり、南米大陸全域での貿易と影響力の拡大を目指す取り組みのひとつである。
チャンカイ港は中国への最短ルート上にあり、海上貿易の距離を少なくとも1万キロ短縮した。