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ペルー政府、「ナスカの地上絵」周辺の保護区域を再指定、批判受け

ナスカの地上絵は1500年以上前に造られ、1994年にユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録された。

南米ペルー、ナスカ砂漠、ナスカの地上絵(shutterstock)

南米ペルー政府は8日、世界遺産に登録されているナスカの地上絵周辺の保護区域の面積を縮小するという計画を撤回したと明らかにした。

環境活動家たちは保護区域を縮小することで鉱山開発が進み、地上絵に影響が出たり、環境汚染が進む可能性があると非難し、計画の撤回を呼びかけていた。

文化省は声明で、「5月後半に3200平方キロメートルに縮小した保護区域を元の5600平方キロメートルに戻す」と述べた。

政府は当時、この面積縮小について、「真の文化財的価値を有する区域をより正確に境界設定した研究に基づいている」と説明していた。

ナスカの地上絵は1500年以上前に造られ、1994年にユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録された。

地上絵はこれまでに800点以上確認されている。

文化省によると、政府代表、考古学者、学者、国際機関(ユネスコ含む)の代表などからなる委員会が同地域における区域分けと土地利用に関する今後の提案について合意形成を図るため、協力して作業を進める予定とのこと。

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