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ペルー抗議デモ、900人の観光客がマチュピチュ近郊で足止め

デモ隊は様々な大きさの岩を線路に設置し、鉄道の運行を妨害。当局やバス会社と衝突したと伝えられている。
ペルー、マチュピチュ遺跡(Martin Mejia/AP通信)

ペルー政府は16日、抗議活動により旅客列車が運休を余儀なくされ、少なくとも900人の観光客がマチュピチュ近郊で足止めされたと明らかにした。

それによると、抗議デモは15日に行われたという。

デモ隊は様々な大きさの岩を線路に設置し、鉄道の運行を妨害。当局やバス会社と衝突したと伝えられている。

デモ隊は観光バスの運営会社の営業権が切れるにあたり行われた後継事業者選定プロセスに透明性と公平性が欠如していると主張。地元企業が利益を得られていないと非難している。

政府報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。15日に1400人の観光客が避難し、約900人がマチュピチュ近郊の町で立ち往生していると明らかにした。

マチュピチュ遺跡は南米アンデス山脈に位置するインカ帝国時代の代表的な遺跡であり、世界的に知られる観光名所である。標高はおよそ2400メートル、周囲を急峻な山々と深い渓谷に囲まれているため、自然と一体化した独特の景観を形成している。1911年に米国人歴史学者ハイラム・ビンガムによって「発見」されて以来、その壮大な石造建築と神秘的な雰囲気から「空中都市」とも称されてきた。

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