ペルー25年上半期の中国向け金輸出急増、24年通年上回る
ペルーは世界屈指の銅・金生産国であり、ここ数年の価格高騰で大きな利益を得ている。
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南米ペルーの国家統計機関INEIが20日に公表したデータによると、中国向けの金輸出が25年上半期に急増し、昨年の年間輸出量を上回ったという。
米中貿易摩擦を背景に、世界の金需要が拡大している。安全資産として知られる金の価格は記録的な水準に達している。
INEIによると、25年上半期における中国向け金輸出は9億4700万ドルに達し、前年同期比で約4倍に急増した。
24年通年の中国への金輸出額は8億8500万ドル。23年の1億7300万ドルから410%も増加していた。
ペルーの全世界への金輸出は6ヶ月間で前年同期比46%増、総額85億7000万ドルに達した。
ペルーから最も多くの金を輸入したのはカナダ。次点がインド、3位がスイス、中国は4位であった。
ペルーは世界屈指の銅・金生産国であり、ここ数年の価格高騰で大きな利益を得ている。
これらの国内生産は近年増加しているが、環境規制を満たさない違法鉱山からの供給が増加し、暴力の要因になっていると指摘する専門家もいる。