▽ペルー経済は何十年もの間、南米でトップクラスのGDP伸び率を誇っていたが、近年は政情不安が高まる中、主要な鉱業部門も社会不安に見舞われ、冷え込んでいた。
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ペルー政府は24日、今年のGDPが24年比で4.0%上昇するという見通しを示した。
ボルアルテ(Dina Boluarte)大統領と中央銀行は同国が不況から立ち直りつつあり、インフレ圧力の低下や投資の増加など、明るい見通しを立てている。
ペルー経済は何十年もの間、南米でトップクラスのGDP伸び率を誇っていたが、近年は政情不安が高まる中、主要な鉱業部門も社会不安に見舞われ、冷え込んでいた。
サラルディ(Jose Salardi)経済相は記者会見で、ペルーの主要鉱物輸出品である銅と金の価格が安定していることと、投資を促進する規制緩和を推進していることを例に挙げた。
世界銀行もペルーの今年の経済成長率がアルゼンチンを上回ると予想している。
サラルディ氏は24年の消費者物価指数(CPI)が1.97%で収まったことに言及。「今年も中銀の目標値である2%と予測している」と述べた。
またサラルディは「確立された財政ルールに沿って、財政赤字の削減を目指している」と付け加えた。
ペルーの債務残高対GDP比は約33%。サラルディ氏は「この比率も下がる見込みだ」と述べたが、それ以上の詳細には触れなかった。