ペルー政府、元首相の出国認めず、メキシコへの亡命阻止
この決定により、チャベス氏の亡命は事実上阻止された。
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ペルー政府は7日、メキシコへの亡命を許可されたチャベス(Betssy Chávez)元首相の出国を認めないと表明した。
ペルー政府は3日、メキシコ政府が反乱容疑で起訴されているチャベス氏の亡命申請を受理したことを受け、メキシコとの外交関係を断絶。チャベス氏は首都リマの在メキシコ大使館にとどまっている。
この決定により、チャベス氏の亡命は事実上阻止された。
捜査当局はチャベス氏がカスティジョ(Pedro Castillo)元大統領のクーデター未遂事件に関与したと主張している。
カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。
議会はこれを「クーデター」と糾弾。解散宣言を無視してカスティジョ氏の弾劾決議案を採決し、賛成多数で可決した。
カスティジョ氏は軍部の支持を得られず、その後、国家反逆罪などの罪で逮捕された。
検察はチャベス氏を反乱の共犯者と認定。禁固25年を求刑している。
ホセ・ヘリ(José Jerí)大統領は声明で、「チャベス氏はメキシコへ渡航できない」と強調。「大使館から出た瞬間に逮捕される」と述べた。
ペルー外務省も声明を出し、「政治的迫害ではなく犯罪で起訴された個人に適用することで、亡命の権利が歪められている」とメキシコ政府を非難した。
また同省は、同じような事態を防ぐため、米州機構(OAS)において条約改正を推進すると述べた。
