◎デング熱は蚊が媒介する疾患のひとつで、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔吐などの症状がみられる。熱帯地域の水源近くで蔓延することが多い。
2020年10月27日/ペルー、マチュピチュ遺跡(Martin Mejia/AP通信)

ペルー政府は26日、全国でデング熱が急拡大していることを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

保健省によると、1月1日~2月25日の間に確認されたデング熱感染者は昨年同時期の2倍、3万1000人以上となっている。

保健省の報道官は先週の声明で、「感染者が急増しており、手に負えなくなっている」と述べていた。

緊急事態宣言により、中央政府は対象州への予算支援を迅速に行えるようになり、医師や看護師の派遣も可能となる。

対象地域は全国24州中20州。首都リマも含まれる。

保健省によると、昨年デング熱で亡くなった人は18人。今年はすでにこれを上回る32人が亡くなっている。

世界保健機関(WHO)は昨年末、ペルーのデング熱流行について、「蚊の個体数を増加させた北部地域の大雨と高温が関連している」という見方を示していた。

デング熱は蚊が媒介する疾患のひとつで、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔吐などの症状がみられる。熱帯地域の水源近くで蔓延することが多い。

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