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ペルー最高裁が元首相の逮捕状発行、メキシコ大使館に亡命中

ペルー政府は今月初め、メキシコ政府が反乱容疑で起訴されているチャベス元首相の亡命申請を受理したことを受け、メキシコとの外交関係を断絶した。
2025年11月21日/ペルー、首都リマ、在メキシコ大使館前の通り(ロイター通信)

ペルーの最高裁判所がチャベス(Betssy Chávez)元首相の逮捕状を発行した。現地メディアが21日に報じた。

チャベス氏は首都リマの在メキシコ大使館にいる。

政府は今月初め、メキシコ政府が反乱容疑で起訴されているチャベス氏の亡命申請を受理したことを受け、メキシコとの外交関係を断絶した。

捜査当局はチャベス氏がカスティジョ(Pedro Castillo)元大統領のクーデター未遂事件に関与したと主張している。

カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。

議会はこれを「クーデター」と糾弾。解散宣言を無視してカスティジョ氏の弾劾決議案を採決し、賛成多数で可決した。

カスティジョ氏は軍部の支持を得られず、その後、国家反逆罪などの罪で逮捕された。

検察はチャベス氏を反乱の共犯者と認定。禁固25年を求刑している。

ホセ・ヘリ(José Jerí)大統領はチャベス氏の出国を認めないと表明。この決定により、チャベス氏の亡命は事実上阻止された。

ロイター通信によると、最高裁は11月18日付けでチャベス氏の逮捕状を発行。国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)にも国際手配を要請した。

地元テレビ局が報じた映像には在メキシコ大使館前に陣取る機動隊の姿が映っていた。

接受国の警察やその他当局は原則として、大使や使節団の長の同意なしに、大使館の建物や敷地内に立ち入ることはできない。

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