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ペルー南部で大雨続く、2人死亡、救助ヘリ墜落で死傷者も

この大雨は太平洋沿岸で海水温の上昇が引き起こすエルニーニョ現象によるもので、南部各地で深刻な被害をもたらしている。
2026年2月23日/ペルー、南部アレキパ州、大雨による洪水が発生した現場(AP通信)

ペルー南部で大雨による洪水と土砂崩れが相次ぎ、少なくとも2人が土砂に巻き込まれて死亡した。地元当局が23日、明らかにした。この大雨は太平洋沿岸で海水温の上昇が引き起こすエルニーニョ現象によるもので、南部各地で深刻な被害をもたらしている。今回の集中豪雨で5500軒あまりの住宅が影響を受け、多数の住民が避難を余儀なくされている。

死亡した2人は親子で、南部アレキバ州近郊で土砂崩れに巻き込まれたと報じられている。この地域は通常の降雨時でも水が集まりやすい地形で、専門家は「住居が本来水が流れるべき道を塞いでいる」と指摘している。豪雨の影響で山腹が緩み、土砂崩れや洪水が発生しやすくなっていたという。

アレキパ州知事はX(旧ツイッター)に声明を投稿。自治体が複数の避難所を開設し、中央政府と連携して食料やテントなどの支援物資を配布していると書いた。また知事は中央政府に対して、アレキバ州に非常事態宣言を出すよう要請していると明らかにした。これにより、被災地域への追加支援や予算の投入が可能になる見込みだ。

豪雨はアレキパだけでなく、南部地域の広い範囲に影響を及ぼし、河川の増水や道路の崩壊、農地の冠水など二次被害も発生している。住民らは雨水に押し流された道路や埋まった車両を前に呆然と立ち尽くす様子が各地で見られ、救助・復旧作業が続いている。

気象台によると、太平洋の海水温上昇が続くことでエルニーニョ現象が3月にかけてやや強まる見込みで、これが極端な降雨の原因になっていると説明している。海水温上昇は強い雨を引き起こす条件となり、川の水位が急激に上昇して洪水や土石流を招きやすい。

今回の豪雨災害を受けて中央政府は全国の700以上の地区で非常事態を宣言し、軍や救助隊が被災地で捜索・救助活動を進めている。政府は継続的な降雨に備えてさらなる支援体制の強化を図るとともに、住民に対して安全な場所への避難や最新の気象情報に注意するよう呼び掛けている。

この豪雨災害では別の地域で救助中のヘリコプターが墜落し多数の死傷者が出た。捜索・救助活動は難航しており、今後の気象動向が懸念されている。

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