◎世界で台湾を承認している国は12カ国まで減少している。
2024年11月29日/台湾、首都台北、パラグアイのレスカノ外相(Getty Images/AFP通信)

南米パラグアイのレスカノ(Rubén Ramírez Lezcano)外相は29日、台湾へのコミットメントを堅持し、国交を断絶する計画はないと言明した。

パラグアイは台湾と公式の外交関係を結ぶ数少ない国のひとつである。南米で台湾を承認している国はパラグアイのみである。

世界で台湾を承認している国は12カ国まで減少している。

レスカノ氏は訪問先の首都台北で「パラグアイは中国と無条件で外交、領事、商業関係を結ぶことに前向きだ」と述べる一方、「台湾との関係を断ち切る、いかなる条件も受け入れない」と強調した。

中国は南米と連携を強化し、この地域の多くの国にとって最大の貿易相手国となっている。

中国とこの地域の貿易額は飛躍的に伸びており、2023年時点で5000億ドル近くに達した。

レスカノ氏は記者団に対し、「我が国は台湾との関係を重視している」と述べ、「米国が台湾との関係を維持するよう求めているからではない」と強調した。

中国は同盟国に対し、台湾は中国の一部であるという主張を認めるよう求めている。中国は2016年に蔡英文(Tsai Ing-wen)前総統が就任して以来、台湾と国交を結ぶ国への圧力を強化し、インフラへの投資を提案するなどして台湾との関係を断ち切るよう迫ってきた。

レスカノ氏は28日に頼清徳(Lai Ching-te)総統と会談。頼総統はレスカノ氏を歓迎し、「この会談は両国の揺るぎない友情の証である」と述べた。

レスカノ氏率いる代表団は相互ビザ免除協定に署名するために台湾を訪れている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク