◎ベラスケス氏は先週、米国の汚職者リストに追加されたことを受け、辞意を表明していた。
パラグアイのベラスケス(Hugo Velázquez Moreno)副大統領は18日、先週の辞意表明を撤回し、国民のために働き続けると誓った。
ベラスケス氏は先週、米国の汚職者リストに追加されたことを受け、辞意を表明していた。
米司法省によると、ベラスケス氏は賄賂行為を禁止する連邦海外腐敗行為防止法(FCPA)に違反し、特定の個人に賄賂を提供したという。
ベラスケス氏は自身のソーシャルメディアアカウントに声明を投稿。辞意を撤回し、「パラグアイの憲法に違反することは何もしていない」と主張した。
しかし、ベラスケス氏は来年の大統領選に出馬しない意向を示している。地元メディアによると、同氏は野党コロラド党の有力候補とみられていた。
ベラスケス氏は声明の中で、「米司法省はパラグアイで捜査を行っておらず、米国内で何か捜査が行われているという情報も得られていないため、辞意を撤回する」と述べている。
米国の駐パラグアイ大使は先週、「ベラスケス氏は特定の公務員に100万ドル以上の賄賂を提供するよう補佐官に命じた、という信頼できる情報を得たため、汚職者リストに追加された」と説明した。
大使はこの賄賂について、「ベラスケス氏本人とその経済的利益を脅かす対象を調査するために支払われたもの」としているが、詳細は明らかにされていない。
ベラスケス氏は不正行為を否定している。地元メディアによると、検察が捜査に乗り出したという情報は今のところ確認できていないという。
ベラスケス氏はアブドベニテス(Mario Abdo Benítez)大統領に辞任しない意向を伝え、支持を得たとしている。
アブドベニテス氏は先週、ベラスケス氏の辞任を受け入れていた。