◎ペニャ氏は「組織化されたカルテルや密売組織がパラグアイを中継地として利用している。
南米パラグアイの捜査当局は16日、ベルギー行きの輸出砂糖の中に隠された4トン以上のコカインを押収したと明らかにした。
ペニャ(Santiago Peña)大統領は記者会見で、「これはパラグアイ史上最大の摘発であり、我が国が麻薬カルテルの拠点のひとつになっていることを意味する」と語った。
それによると、押収したコカインの末端価格は約2億4000万ドル(380億円)。逮捕者は出ておらず、警察が捜査している。
ペニャ氏は「組織化されたカルテルや密売組織がパラグアイを中継地として利用していることは明らかだ」と述べ、関係機関に港湾警備を強化するよう命じたと明らかにした。
地元メディアによると、捜査当局は15日、首都アスンシオンの港に運び込まれた大量の砂糖袋(1袋あたり約40キロ)を調査。袋分けされたコカインを発見したという。
コカインの出自は明らかになっていない。
専門家によると、パラグアイでコカインの製造拠点は確認されていないものの、近隣のコロンビア、ペルー、ボリビアなどを経由して薬物が持ち込まれ、市場が形成されているという情報もあるという。
カルテルはこれらの国に麻薬だけでなく、タバコや金塊なども密輸し、利益を上げている。