◎警察は19日早朝、ゴメス議員とその息子の別宅に到着。組織犯罪に関与した疑いで家宅捜索を行おうとしたところ、何者かが突然発砲し、銃撃戦になった。
南米パラグアイのブラジル国境近くにある国会議員の自宅で銃撃戦があり、保守系与党コロラド党のゴメス(Eulalio “Lalo” Gomes)議員が死亡した。警察が20日、明らかにした。
それによると、警察は19日早朝、ゴメス氏とその息子の別宅に到着。組織犯罪に関与した疑いで家宅捜索を行おうとしたところ、何者かが突然発砲し、銃撃戦になったという。
地元テレビ局は政府高官の話しとして、「弾幕の嵐で捜査当局を迎え入れる国会議員がいることを遺憾に思う」と伝えている。
AP通信の取材に応じた首都アスンシオンの政治アナリストは、「これは政治家と麻薬密売組織がつながっていることを示すものである」と語った。
捜査当局は令状に基づき、ゴメス氏と息子の別宅を捜索。少なくとも4人を逮捕した。
ゴメス氏が銃器を所持していたかどうかは不明。同氏が撃たれた経緯も明らかになっていない。
機動隊は弾幕の嵐に反撃し、ゴメス氏の自宅を制圧。息子の別宅で発砲はなかったとされる。
アスンシオンの検察官は市中心部の遺体安置所前で記者団の取材に応じ、「この犯罪に関与したすべての組織や個人を追跡している」と語った。
地元メディアによると、検察はゴメス氏の息子と他の3人を組織犯罪に関与した罪で起訴したという。