◎エスコバルのグッズを販売する業者はこの法案を批判しているが、「コロンビア=麻薬」というイメージを払拭したい人々は支持しているようだ。
コロンビアの麻薬王、故パブロ・エスコバルの壁画(Getty Images)

コロンビア国会が悪名高い麻薬王、故パブロ・エスコバル(Pablo Escobar)を描いた土産物の販売や所持を禁じる法案を審議している。現地メディアが5日に報じた。

エスコバルのグッズを販売する業者はこの法案を批判しているが、「コロンビア=麻薬」というイメージを払拭したい人々は支持しているようだ。

法案はエスコバルやその他有罪判決を受けた犯罪者を描いた商品を販売する業者に対して、最高170ドルの罰金を科すと提案している。

エスコバルを称揚するTシャツや帽子などを着用する者に対しても、警察が罰金を科すことができるようになる。

法案を起草した緑の党の代表は地元テレビ局のインタビューで、「エスコバルを含む犯罪者に殺害された人々やその遺族はこれらの商品や土産物の存在に心を痛めている」と語った。

また代表は「コロンビアは被害者の権利を守ると同時に、犯罪者と決別し、新たなシンボルを見つける必要がある」と強調した。

地元メディアはこの法案を大きく取り上げている。エスコバルは同国が内戦状態にあった時代を象徴する犯罪者である。

地元メディアによると、北米、欧州、南米諸国の業者も伝説の麻薬王を商品化し、利益を上げている。

元左翼ゲリラであるペトロ(Gustavo Petro)大統領は法案に懸念を示している。

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