コロンビア北西部でスクールバスが崖下に転落、30人死傷
州知事はX(旧ツイッター)に声明を投稿。バスは学校行事からの帰路中に道を外れ、崖下に転落したと説明した。
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12月14日、コロンビア北西部アンティオキア州の農村地域でスクールバスが崖から転落する事故が発生し、10人以上が死亡、20人以上が負傷した。当局が明らかにした。事故は同日未明に発生した。
州知事はX(旧ツイッター)に声明を投稿。バスは学校行事からの帰路中に道を外れ、崖下に転落したと説明した。
バスはカリブ海沿岸の都市からメデジンに向かっていたとされる。事故当時、車内には高校生らを含む多くの乗客が乗っていたという。
州知事は「現時点で死亡者は10人を超え、20人以上が負傷している」と記し、地域の病院や医療ネットワークが全力で対応していると述べた。負傷者は近くの病院に搬送されたが、容体や身元は明らかにされていない。
地元メディアによると、バスに乗っていたのは地元の高校生で、学校行事の帰路にあったとみられる。乗客数についても詳細な公式発表はないものの、知事は多数の高校生が含まれていると説明している。
事故原因は明らかになっておらず、警察が慎重に調査している。初期段階の聞き取りでは、路面状況やバスの速度、運転手の操作など複数の要因が絡む可能性があるとみられているが、公式見解はまだ示されていない。道路条件の悪さや視界不良なども事故の要因として調査が進められているという。事故原因の特定には時間を要する見通しだ。運転手の安否も明らかになっていない。
コロンビアでは山岳地帯や起伏の多い道路が多く、交通事故が頻発している。特にバスやトラックが急カーブや狭い道路で転落する事故が過去にも発生しており、こうした大規模な死亡事故は国民の交通安全に対する懸念を高めている。警察の統計では、交通事故がコロンビアにおける主要な死因の一つとなっており、年間を通じて数千件の重大事故が発生している。
地元住民や学校関係者は事故を受けて深い悲しみに包まれており、被害者の家族らに対する支援や葬儀の準備が進められている。アンティオキア州政府は遺族支援のための措置を講じるとともに、学校関係者と連携し今後の安全対策について協議を行う方針を示している。
また、全国的な交通安全強化を求める声も高まっている。バス運行会社や当局への規制強化、運転手の安全教育の徹底、道路整備の改善など、多方面での対策が求められている。
