エクアドル大統領の車列が攻撃受ける、暗殺未遂で5人逮捕
事件は首都キト郊外の町で7日に発生。ソーシャルメディアで共有された動画には、ノボア氏を乗せた車に石やコンクリート片を投げつけるデモ参加者の姿が映っていた。
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エクアドル政府は8日、ノボア(Daniel Noboa)大統領を乗せた車に石を投げつけたとして、5人の容疑者が暗殺未遂で逮捕されたと明らかにした。
事件は首都キト郊外の町で7日に発生。ソーシャルメディアで共有された動画には、ノボア氏を乗せた車に石やコンクリート片を投げつけるデモ参加者の姿が映っていた。ノボア氏にケガはなかった。
大統領府は車列に石を投げつけた抗議者たちを非難し、これを「暗殺未遂」「テロ攻撃」と断じた。
ノボア氏は9月12日にディーゼル燃料に対する補助金廃止を指示。その後、これに反対する先住民族グループなどがデモを開始した。
ノボア氏は5日、10州に非常事態宣言を発令した。補助金の廃止が引き金となり、エクアドル最大の先住民族グループが組織した反政府デモが2週間にわたって続いたためだ。
ディーゼル価格はこの補助金廃止で1ガロンあたり1.80ドルから2.80ドルに上昇した。
大統領府の報道官は8日、地元テレビ局のインタビューで、「車列に対するテロ攻撃はすさまじく、容疑者たちがノボア大統領を殺害するために行動したことを示している」と語った。
警察は容疑者たちの認否を明らかにしていない。
地元テレビ局は車に弾丸の跡があったと報じている。警察は発砲があったかどうかについてコメントしていない。
先住民族グループは声明で、ノボア氏の非常事態宣言は国民の正当な要求を抑圧するものであると非難。国際人権団体に警戒と監視を呼びかけている。
先週の暴動では民間人1人が死亡、治安部隊の隊員12人が負傷し、100人近くが拘束された。