スリナム首都で襲撃事件、子供含む9人死亡、容疑者逮捕
警察は声明で、襲撃は27日夜から28日未明にかけて発生し、男が鋭利な刃物で被害者を次々に刺したと説明した。

南米スリナムの首都パラマリボ近郊で12月28日未明、男が刃物で複数の人々を襲い、少なくとも9人が死亡した。警察が明らかにした。
それによると、犠牲者のうち4人が大人、残り5人は子ども、現場で倒れているのが発見された。さらに、別にもう1人の子どもと成人1人が重傷を負い、病院へ搬送され治療を受けている。
警察は声明で、襲撃は27日夜から28日未明にかけて発生し、男が鋭利な刃物で被害者を次々に刺したと説明した。通報を受けて駆けつけた警察官が介入した際、容疑者は警察官にも刃物を振り回し攻撃を試みたため、警察官は容疑者の脚に向けて発砲、拘束した。容疑者は現在病院で治療を受けていると報告されている。
襲撃が起きた正確な場所や状況についても当局が調査を進めている。中央政府や関係機関はこの事件を受けて地域住民に注意を呼びかけるとともに、事件の全容解明に全力を挙げる考えを示している。
この襲撃はスリナムのような小国(人口約60万人)でも重大な暴力事件が起こり得ることを浮き彫りにしている。ラテンアメリカでは一部の地域で凶悪犯罪が社会問題となっており、治安への不安が高まっているが、スリナムはこれまで比較的穏やかな治安状況が続いていた。今回の事件は地域社会に強い衝撃を与えており、政府や警察当局は再発防止策や治安強化策の必要性を強調している。
地元住民や目撃者の間では、この事件の背景や容疑者の精神状態、家族関係などについての憶測が広がっている。特に5人もの子どもが犠牲になったことに対して、周囲のコミュニティには深い悲しみと怒りが広がっている。教育機関や地域団体も、子どもたちの安全と心のケアに関する支援を強化する必要性を訴えている。事件が地域社会に与えた影響は大きく、当局は犠牲者やその家族への支援を進めるとともに、国全体の安全対策の見直しを進めている。
今後、警察はさらに詳しい調査を進め、容疑者の動機や事件の全容を解明し公表するとしている。国内外の捜査機関が協力しながら進められる捜査の結果は、地域の治安情勢にも影響を与える可能性があるため、注目が集まっている。
