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トランプ50%関税、ブラジル経済に深刻な影響=IMF

鉄鋼やアルミニウム製品など、一部の関税は既にブラジル経済に影響を与えている。
ブラジル、リオデジャネイロの食料品店(Getty Images)

国際通貨基金(IMF)が29日に公表した評価によると、米国がブラジル産輸入品に50%の関税を課した場合、ブラジルの経済活動は現在予想されているよりもさらに深刻な減速を招く可能性があるという。

鉄鋼やアルミニウム製品など、一部の関税は既にブラジル経済に影響を与えている。

IMFは評価書の中で、「追加関税の影響に関するより広範な問題について、私たちの暫定的な評価では、現在予想されているよりも経済活動の減速がより深刻になる」と述べた。

IMFはブラジルの25年の経済成長率をプラス2.3%と見込んでいる。24年は3.4%であった。

IMFは50%関税が課された場合、GDPを1.1~1.4%押し下げる可能性があると指摘している。

トランプ(Donald Trump)米大統領は今月初め、ブラジルの盟友ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、ブラジル産の輸入品に50%の関税を課すと表明。この裁判を打ち切るよう要求した。

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