コロンビア北部でゲリラ間抗争激化、住民避難、緊張高まる
中央政府の報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、戦闘が続く中で民間人が危険にさらされていると指摘。反乱勢力に対し戦闘を停止し、民間人を紛争に巻き込まないよう求めた。
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コロンビア北部の国境地帯カタトゥンボで反政府勢力同士の戦闘が激化し、300人以上の住民が自宅を離れベネズエラ国境近くの都市へ避難している。地元当局が6日、明らかにした。昨年末に同地域で勃発した反政府ゲリラ間の衝突を逃れるための避難したという。
中央政府の報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、戦闘が続く中で民間人が危険にさらされていると指摘。反乱勢力に対し戦闘を停止し、民間人を紛争に巻き込まないよう求めた。
この戦闘を受け、ペトロ政権は安全保障の強化に乗り出し、米国による隣国ベネズエラでの軍事作戦とマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の拘束を受け、戦車や地上部隊を国境周辺に展開したと報じられている。カタトゥンボはコカの主要生産地として長年、国境を越えた麻薬取引や反政府ゲリラの支配をめぐる争いの焦点となっている。
衝突は主に「民族解放軍(ELN)」と、かつての主要ゲリラであるコロンビア革命軍(FARC)の残存派閥「FARC-EMC」によるもので、両勢力の衝突は過去にも多数の民間人避難を引き起こしている。2025年にはカタトゥンボ地域全体で5万6000人以上が国内避難を余儀なくされ、少なくとも80人が死亡したとされる。こうした深刻な人道的状況を背景に、政府はELNとの和平交渉を中断している。
今回の避難は比較的小規模だが、国境周辺では既にベネズエラからの難民流入にも備えが進められており、緊張が高まっている。コロンビア移民局によると、米国によるベネズエラでの作戦後も国境を越える人の流れに大きな変化は見られず、毎日約6万人が国境を通過しているという。
カタトゥンボではこれまでも住民が武装勢力の支配争いに巻き込まれ、避難や生活基盤の喪失を強いられてきた。専門家は、政府の治安対策強化や地域開発支援が不可欠と指摘する一方、軍事行動がさらなる住民被害を招く懸念も指摘している。これに対し政府は治安維持と同時に避難民支援を進める方針を示しているが、根本的な紛争解決には長期的な対応が必要とみられている。
