ムーディーズ、ブラジルの信用格付け見通し「安定的」に引き下げ

ムーディーズはレポートの中で引き下げの理由について、「債務負担能力の著しい悪化に起因する」と説明した。

米格付け会社ムーディーズ・レーティングスが5月30日、ブラジルの信用格付け見通しを「ポジティブ（強含み）」から「安定的」に引き下げた。

投資格付けはBa1で据え置いた。

ムーディーズはレポートの中で引き下げの理由について、「債務負担能力の著しい悪化に起因する」と説明した。

またムーディーズは、「これらの課題が投資と経済成長の潜在的な上昇要因を相殺し、ブラジルの信用品質を広く支える経済改革にも影響を与えている」と指摘した。

ブラジル財務省は格付け見直し後の声明で、財政結果の改善と構造改革のプロセス継続へのコミットメントを再確認した。

S&Pとフィッチはブラジルを投資適格級の2段階下と評価している。