コロンビア軍用機墜落、33人死亡、80人超負傷、離陸直後にトラブルか
空軍によると、同機は空港を離陸した直後にトラブルに見舞われ、滑走路から2キロほど離れた森林地帯に墜落・炎上した。
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コロンビア南部プトゥマヨ県で発生した軍用機の墜落事故について、地元メディアは23日、これまでに33人の死亡が確認され、80人以上が病院に搬送されたと報じた。
墜落したのは米ロッキード・マーチン製のC130輸送機。兵士らを乗せてプトゥマヨ県の空港を離陸した直後に墜落した。兵士を中心に121人が搭乗していたと伝えられている。
空軍によると、同機は空港を離陸した直後にトラブルに見舞われ、滑走路から2キロほど離れた森林地帯に墜落・炎上した。地上で墜落に巻き込まれた人がいるかは分かっていない。
搭乗者の大半は陸軍の兵士で、別の拠点へ移動する任務に就いていた。事故後、少なくとも33人の死亡が確認され、80人以上が救助された。負傷者たちは現地で応急手当てを受けた後、ヘリや別の軍用機で首都ボゴタなどの大都市へ空輸された。
現地では地元住民がいち早く救助活動に加わり、負傷者をバイクなどで搬送したほか、消火活動にも協力した。地元テレビ局は目撃者の話しとして、「飛行機が森に突っ込み、大きな爆発音が聞こえた」と伝えている。
墜落の原因は明らかになっていない。空軍の報道官は声明で、「機体に何らかの問題が発生した可能性がある」と述べた。国防省も声明を出し、現時点で反政府ゲリラなどによる攻撃の証拠は確認されていないと説明した。
ペトロ(Gustavo Petro)大統領は負傷者とその家族に連帯を示すとともに、軍装備の近代化の遅れに言及、官僚的な手続きが改革を妨げてきたと批判した。近年、予算削減や飛行時間の減少により、運用能力や安全性への懸念も指摘されていた、今回の事故はそうした問題を浮き彫りにした形だ。
墜落した機体は2020年に米国から供与され、2023年に大規模な整備を受けていたとされる。専門家は単純な部品不良よりも、エンジンや運用上の問題など複合的要因の可能性を指摘し、原因究明が求められている。
プトゥマヨ県はペルーやエクアドルと接する国境地帯で、麻薬取引や武装勢力の活動が続く地域でもある。今回の事故は直接的な攻撃ではないとみられるものの、軍の重要な輸送任務中に発生した点で、安全保障上の影響も小さくない。
多数の兵士が一度に犠牲となった今回の墜落事故は、コロンビア社会に大きな衝撃を与えている。政府は遺族への支援とともに、軍用機の安全運用体制の見直しを迫られており、今後の調査結果と再発防止策が注目されている。
