◎ハマスの先制攻撃で死亡した市民(兵士含む)は約1200人と推定され、約250人が人質になった。
パレスチナ自治区、ガザ地区、イスラム組織ハマスの戦闘員(Getty-Images)

メキシコとチリ政府は18日、国際刑事裁判所(ICC)に対し、パレスチナ・ガザ地区における戦争犯罪の可能性と、昨年10月7日にイスラエルで発生したイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃を調査するよう要請した。

メキシコ外務省は声明で、「今回の要請は民間人に対する暴力のエスカレートに対処するものである」と強調した。

戦争が勃発して以来、イスラエル軍とハマスによる国際人道法違反に批判が殺到している。

ハマスの先制攻撃で死亡した市民(兵士含む)は約1200人と推定され、約250人が人質になった。

パレスチナ側の死者は増え続けており、まもなく2万5000人に到達する。国連はガザの市民230万人のうち4分の1が飢餓の危機に直面していると警告している。

ICCの主任検察官は先月、ハマスとイスラエル軍による戦争犯罪の可能性を調査することが最優先事項であると表明した。

イスラエルはICCに加盟しておらず、その管轄権も認めていない。

メキシコとチリの要請はジェノサイドでイスラエル軍を告発した南アフリカの裁判とは別物として扱われる。

ICCは先月、ガザの戦闘について、「戦闘員が不法に民間施設の中に拠点を置いたり、隠れたりしても国際人道法は適用されるべきであり、イスラエル軍はそうすべきことを認識している」と述べていた。

イスラエル軍はハマスが病院の地下などに拠点を設けているとして、攻撃を正当化している。ハマスはこれらの主張を否定している。

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