◎マチャド氏は昨年10月、米政府が支援する野党の選挙管理当局が主催する大統領予備選で大勝。得票率は94%に達した。
ベネズエラ初の女性大統領を目指すマチャド(María Corina Machado)元議員が新たな弁護団を雇い、独裁政権に立ち向かうと表明した。現地メディアが22日に報じた。
それによると、マチャド氏はマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が課した出馬禁止令に屈すことなく、民主主義を取り戻すために大統領選に立候補すると示唆したという。
大統領選は7月28日に予定されている。その候補者登録期限は3月25日。マチャド氏が立候補届を提出したという情報はない。
マチャド氏の広報担当はSNSに声明を投稿。「チーム一丸となってマドゥロと出馬禁止令に立ち向かう」と書き込んだ。
マチャド氏は昨年10月、米政府が支援する野党の選挙管理当局が主催する大統領予備選で大勝。得票率は94%に達した。投票数は選管の予想を大きく上回り、200万人以上が投票した。
マドゥロ政権はマチャド氏に15年間の出馬禁止令を科している。
米政府は昨年、マドゥロ政権が野党連合と選挙協定を結んだ見返りとして、経済制裁を一部緩和した。
しかし、高等裁判所がマチャド氏の出馬禁止令を支持したため、米政府は制裁を一部復活させた。
米政府は協定を無視して野党候補を弾圧するのであれば、制裁を復活させるだけでなく、新たな制裁も検討すると警告している。
ベネズエラの経済はマドゥロ政権に対する米国の厳しい経済制裁で急速に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。