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ブラジル大統領、トランプ氏に関税撤廃を要請 電話会談

トランプ氏はブラジルの盟友ボルソナロ前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。7月にブラジルの関税率を10%から50%に引き上げ、最高裁判事に制裁を科した。
ブラジルのルラ大統領(左)とトランプ米大統領(Getty Images)

ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は6日、トランプ(Donald Trump)米大統領と電話会談を行い、ブラジル産輸入品に課している40%の関税を撤廃するよう要請した。

ブラジル大統領府は声明で、「両首脳は30分間にわたって会談し、電話番号を交換。ルラ大統領はトランプ大統領に対し、間もなくベレンで開催される気候サミット(COP30)への出席も改めて要請した」と述べた。

トランプ氏はブラジルの盟友ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。7月にブラジルの関税率を10%から50%に引き上げ、最高裁判事に制裁を科した。

ブラジル大統領府によると、ルラ氏はブラジルの対米貿易が赤字であることを強調したという。2024年の対米貿易赤字は約74億ドルであった。

ホワイトハウスはこの引き下げ要請に関するコメントを出していない。

5人の判事で構成されるブラジル最高裁のパネルは先月、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。

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