ブラジル大統領の支持率上昇、トランプ関税が影響か世論調査

ブラジルのルラ（Luiz Inácio Lula da Silva）大統領の支持率が今年初めて上昇した。

地元メディアが16日に公表した世論調査によると、トランプ（Donald Trump）米大統領がブラジル産の輸入品に50％の関税を課すと発表したことが影響しているとみられる。

ルラ氏を支持すると回答した人は43％で、5月の前回調査の40％から上昇。支持しないと回答した人は57％から53％に低下した。

回答者の66％がトランプ氏が50％関税を課すと発表したことを知っていた。33％は知らなかった。

トランプ氏は先週、ブラジルの盟友ボルソナロ（Jair Bolsonaro）前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、ブラジル産輸入品に50％の関税を課すと表明。この裁判を打ち切るよう要求した。

TVグローボが行った別の調査では、72％がボルソナロ氏を助けるために米国が関税を課すとしたことを間違っていると回答。19％は正しいと回答した。

ボルソナロ氏はクーデターを起こした罪などで起訴されている。