▽投開票日は2月9日。第1ラウンドで勝利するためには有効票の50%以上を獲得するか、2位候補に10ポイント差をつけながら40%以上を獲得する必要がある。
南米エクアドルの大統領選挙に立候補している左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez)氏が5日、社会福祉への支出を増やし、犯罪者に厳しい罰則を科すという自身の計画を支持するよう有権者に改めて呼びかけた。
ゴンザレス氏は23年の大統領選で現職のノボア(Daniel Noboa)大統領に敗れている。
投開票日は2月9日。第1ラウンドで勝利するためには有効票の50%以上を獲得するか、2位候補に10ポイント差をつけながら40%以上を獲得する必要がある。
いくつかの地元メディアの世論調査によると、ノボア氏の支持率は45~50%、ゴンザレス氏は35~40%となっている。ノボア氏が第1ラウンドで勝利するという見方もある。
ゴンザレス氏は先月末のラジオインタビューで、「国を即興で率いることはできない。知識、チーム、経験が必要であり、私はそれを満たすことができる」と強調した。
またゴンザレス氏「国民を泥沼から救い出し、国を取り戻し、ノボアを歴史から消し去らなければならない」と述べていた。
ゴンザレス氏は5日に公開したキャンペーンビデオで「エクアドルが復活するまで戦い続ける」と語った。
エクアドルでは複数の都市でギャング間抗争が激化し、市民が巻き込まれる事態となっている。
港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」と同盟関係にある麻薬ギャング「ロス・チョネロス」のリーダー「マシアス(Adolfo Macías)受刑者」が刑務所から脱獄した。
ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。
それ以来、同国は非常事態宣言下にあり、陸軍と警察がギャング、麻薬組織、人身売買組織を厳しく取り締まっている。