▽今回の大統領選は治安対策が争点のひとつになっている。
とノボア大統領(Getty-Images).jpg)
南米エクアドルのノボア(Daniel Noboa、37歳)大統領が4月13日に予定されている大統領選決選投票で左派のゴンザレス(Luisa Gonzalez、47歳)氏に後れを取っている。
地元の世論調査会社が3月31日に公表したデータによると、ゴンザレス氏の支持率は51.4%、ノボア氏は48.6%となっている。調査は3月24~26日にかけて行われた。回答者は約3000人。
3月25~30日にかけ行われた別の世論調査でも、ノボア氏の48.1%に対し、ゴンザレス氏は51.9%でリードしていた。この調査対象は5400人超、誤差は1.5%。
ノボア氏は23年の大統領選でゴンザレス氏との一騎打ちを制し、初当選を果たした。この選挙は弾劾訴追に直面した当時のラソ(Guillermo Lasso)大統領が前倒しで実施を決めたため、ノボア氏の任期は1年5カ月となった。
今回の大統領選は治安対策が争点のひとつになっている。
エクアドルでは数年前からギャング間抗争が激化。港湾都市グアヤキルでは24年1月、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にある麻薬組織ロス・チョネロスのリーダー「マシアス(Adolfo Macías)」が刑務所から脱獄した。
ノボア氏はこの脱獄を受け、国家非常事態を宣言。陸軍と警察にマシアスを確保するよう命じたが、逮捕には至っていない。
2月の大統領選第1回投票におけるノボア氏の得票率は44.17%、ゴンザレス氏は44.00%、票差はわずか1万7000票であった。