アルゼンチン元大統領、汚職事件で自宅軟禁へ、実刑判決確定
フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。
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アルゼンチン・ブエノスアイレスの裁判所は18日、懲役6年の実刑判決が確定したフェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領に対し、直ちに自宅軟禁を開始するよう命じた。
最高裁判所は先週、フェルナンデス氏に対する懲役6年の実刑判決を支持。これにより、フェルナンデス氏の実刑判決と公民権停止が確定した。
フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。
高等裁判所は昨年11月、フェルナンデス陣営の訴えを退けていた。
フェルナンデス氏はこの判決を受け、ブエノスアイレス地裁に対し、懲役刑を自宅軟禁で執行するよう申し立てた。
ブエノスアイレス地裁は17日、フェルナンデス氏の年齢を考慮し、自宅軟禁を認める決定を下した。
フェルナンデス氏は足首にGPSアンクレットを取り付けた状態で自宅にとどまることになる。
フェルナンデス氏の陣営は48時間以内に、同氏の自宅に立ち入る個人の名簿を裁判所に提出する必要がある。裁判所の許可を得た個人は立ち入りを許可される。
その他の訪問者はその都度、裁判所に許可を得る必要がある。
フェルナンデス氏の自宅前では17日、数千人の支持者が集会を開き、現政権に抗議した。
ロイター通信の取材に応じた男性は「大統領のために戦い続ける」と語った。「私たちは彼女のためにすべてをかけて戦い、命を捧げます...」
フェルナンデス氏の夫であるアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernández)前大統領も横領疑惑で調査を受けている。
この判決により、フェルナンデス氏はブエノスアイレス州議会議員選挙に立候補できなくなった。