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エクアドル北部のビリヤード場で銃撃事件、7人死亡、ギャング間抗争か

事件は首都キトの西方約130キロに位置する町で12日深夜に発生。武装兵がビリヤード場に押し入り、銃を乱射したという。
エクアドル、港湾都市グアヤキルの住宅地(Getty Images)

エクアドル北部のビリヤード場にギャングとみられる武装集団が押し入り、少なくとも7人が死亡、4人が負傷した。警察が13日、明らかにした。

それによると、事件は首都キトの西方約130キロに位置する町で12日深夜に発生。武装兵がビリヤード場に押し入り、銃を乱射したという。

地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「ギャング間抗争とみられ、射殺された7人の多くが拳銃を所持していた」と伝えている。

この町では8月17日にも別のビリヤード場で同様の襲撃が発生し、7人が死亡している。

警察によると、12日の銃撃で死亡した1人と負傷者2人は麻薬密売、犯罪組織への関与、殺人、窃盗の前科があった。

地元テレビ局が報じた防犯カメラの映像には、黒服に防弾ベストと帽子を着用した複数の男が現場に到着し、人々に向けて発砲する様子が映っていた。

襲撃者が使用したとされる車は市内の別の場所で焼かれた状態で発見されたという。

エクアドルでは近年、殺人件数が劇的に増加し、治安情勢が深刻な危機に陥っている。

2023年の殺人件数は8000件を超え、記録が残る70年間で最多となった。殺人率は2022年の約27件/10万人から2023年には44~45件/10万人へと急上昇し、ラテンアメリカでも最も高い水準となった。

特に2025年前半は暴力がさらに激化し、1~7月の殺人は前年同期比で40.4%増の5268件に達し、過去10年で最も暴力的な期間となった。

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