ペルー大統領選、ケイコ・フジモリ氏が支持率トップ、4月12日投開票
複数のメディアが5日に公表した世論調査データによると、フジモリ氏は他の有力候補を抑えて支持率トップに位置している。
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南米ペルーで4月12日に予定されている大統領選挙を前に、右派のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏が世論調査で首位に立っていることが明らかになり、混戦模様の選挙戦が終盤に差しかかっている。
複数のメディアが5日に公表した世論調査データによると、フジモリ氏は他の有力候補を抑えて支持率トップに位置している。ただし、支持率自体は決して高いとは言えず、2位以下との差も僅差にとどまっている。今回の選挙には過去最多となる35人の候補が乱立しており、票が分散していることが背景にある。
ペルーの大統領選は過半数を獲得する候補がいない場合、上位2人による決選投票が行われる制度となっている。このため、現時点の情勢では一度目の投票で勝者が決まる可能性は低く、6月の決選投票にもつれ込む可能性が高い。
フジモリ氏はこれまでにも大統領選に複数回出馬し、いずれも決選投票に進出しながら敗北してきた。今回が4度目の挑戦で、長年にわたり一定の支持基盤を維持している点が強みである。一方で、父である故アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の政治的遺産や、過去の汚職疑惑などをめぐる評価は有権者の間で分かれている。
対抗馬としては、同じく右派のアリアガ(Rafael López Aliaga)氏らが追い上げているが、支持率はフジモリ氏と拮抗しており、決定的な差はついていない。また、多くの有権者が投票先を決めておらず、選挙直前まで情勢が流動的であることも特徴となっている。
今回の選挙は近年続く政治的不安定の中で行われる。ペルーでは大統領の交代が相次ぎ、政治不信が広がっている。こうした状況の中で、有権者の多くが既存政治への不満を抱え、誰が次期政権を担うかは依然として不透明だ。
さらに、候補者数の多さに加え、議会に対する不信感や汚職問題への批判も選挙戦に影響を与えている。SNS上では既存政治家への不支持を呼びかける運動も広がり、有権者の投票行動にどの程度影響するか注目されている。
選挙戦終盤に入る中、フジモリ氏が首位を維持しているとはいえ、支持率は依然として低水準であり、決選投票を含めた最終的な勝敗は見通せない。分裂した政治環境と多数の候補者が乱立する今回の選挙は、ペルーの今後の政治の方向性を左右する重要な節目となる。
