▽アゼルバイジャン航空8432便は昨年12月25日、アゼルの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、カザフスタンのアクタウに墜落した。
ブラジルの首都ブラジリアにアゼルバイジャン航空の旅客機墜落事故を調査する専門家が集まり、ブラックボックスの解析を進めている。
ブラジル空軍は3日の声明で、9人の外国人調査官がブラジリアにある航空事故調査センターに集まり、自国の専門家とともにアゼル航空機のブラックボックスやその他ツールから抽出したデータを解析していると述べた。
アゼルバイジャン航空8432便は昨年12月25日、アゼルの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、カザフスタンのアクタウに墜落。乗客乗員67人のうち38人が死亡、29人が病院に搬送された。
アゼル政府はロシアの防空システムによる誤射という認識を示している。
墜落した機種はブラジル製のエンブラエル190型機であった。
フライトデータレコーダー(FDR)とコックピットボイスレコーダー(CVR)の解析に参加しているのはカザフの調査官3人とアゼルおよびロシアの6人。
ブラジル空軍は調査官らがデータを抽出、解析し、最終的にはカザフ当局が結論を出すことになると述べた。
また空軍はFDRの解析については可能な限り短期間で行うとした。
アゼルのアリエフ(Ilham Aliyev)大統領は同機がロシア上空で地上からの砲撃を受け、電子戦によって制御不能になったと主張している。
プーチン(Vladimir Putin)大統領はロシア防空システム作動による「悲劇的な事件」だったとして、アリエフ氏に謝罪した。