インターポール、環境犯罪取り締まりで225人逮捕
インターポールは環境犯罪の国際的な取り締まりにおいて中心的な役割を果たしている。
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国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は24日、ラテンアメリカ9カ国にまたがる2カ月間の取り締まりにより、環境犯罪で225人が逮捕され、違法伐採、野生動植物の密輸、違法金採掘に関する数百件の新規捜査が開始されたと発表した。
これはインターポール中米局が調整した「オペレーション・マドレ・ティエラVII」と呼ばれる作戦で、初の公式コメントとなった。
本作戦は5月から6月にかけて実施され、9カ国の捜査当局とインターポールの環境保安部門が参加した。
インターポールは声明で、今回の取り組みにより、違法伐採、野生生物密輸、漁業違反、違法採掘、環境汚染犯罪など、400件以上の環境犯罪が明らかになったと述べた。
最も多かった違反行為、森林関連犯罪で203件。次いで野生生物取引関連が138件であった。
インターポールは環境犯罪の国際的な取り締まりにおいて中心的な役割を果たしている。環境犯罪には、違法伐採、野生動植物の密輸、廃棄物の不法投棄、違法漁業、気候関連詐欺などが含まれる。
これらの犯罪は国境を越えて行われることが多く、単一の国家の法執行機関だけでは対処が難しい。そのためインターポールは、各国警察、関税当局、国際機関と連携し、情報共有と捜査支援を行っている。
特に「環境安全プログラム」を通じて、国際的な共同作戦の調整、犯罪ネットワークの分析、能力強化研修などを実施している。
また、違法野生生物取引を対象とした「オペレーション・サンダー(Operation Thunder)」シリーズなど、大規模な国際共同取り締まり作戦を定期的に展開している。
インターポールは、環境犯罪を単なる自然保護の問題ではなく、組織犯罪や資金洗浄と結びついた重大な国際犯罪として位置づけ、各国が協調して取り組む体制の強化を推進している。
