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インターポールが違法伐採摘発強化、世界規模の法執行活動を開始

インターポールはブラジル北部ベレンで来週開幕するCOP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)に先立ち、この取り組みを発表した。
ブラジルの熱帯雨林(Interpol)

国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は5日、違法伐採、木材密輸、違法金採掘の背後に潜む犯罪ネットワークの解体を目的とする世界規模の法執行活動を開始すると発表した。

これらの活動は大規模な森林破壊を招き、毎年数十億ドルの不正利益を生み出している。

インターポールはブラジル北部ベレンで来週開幕するCOP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)に先立ち、この取り組みを発表した。

インターポールは主にブラジル、エクアドル、インドネシア、パプアニューギニア、ペルーの熱帯雨林に焦点を当てるとしている。

インターポールのウルキサ(Valdecy Urquiza)事務総長は声明で、「犯罪者たちは地球の森林を略奪し、数十億ドルを稼いでいる」と述べた。

またウルキサ氏は「彼らを止める唯一の方法は、断固たる法執行活動と強力な国際協力である」と強調した。

これは違法な森林破壊を阻止する法執行支援プログラム(LEAP-TDF)のひとつであり、ブラジル・リオデジャネイロで開催された「ユナイテッド・フォー・ワイルドライフ世界サミット」で発表された。

この取り組みはインターポールと国連薬物犯罪事務所(UNODC)が主導し、ノルウェー政府の国際気候・森林イニシアチブ(ICFI)が資金提供している。

インターポールは3日、ブラジル連邦警察との合同捜査により、アマゾンの河川で違法な金採掘に使用されていた数百台の浚渫(しゅんせつ)機を解体したと発表した。

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