南米各国、アマゾン地域の違法金採掘場を一斉摘発、200人逮捕
この作戦国際刑事警察機構(インターポール)が支援し、EUやオランダの警察当局も協力。環境破壊や犯罪の温床となっている違法採掘活動に対する国際的な取り締まりの強化を示すものとなった。
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ブラジル、フランス領ギアナ、ガイアナ、スリナムの警察当局は22日、アマゾン熱帯雨林地域での違法金採掘を標的とする初の合同作戦で約200人を逮捕したと発表した。この作戦国際刑事警察機構(インターポール)が支援し、EUやオランダの警察当局も協力。環境破壊や犯罪の温床となっている違法採掘活動に対する国際的な取り締まりの強化を示すものとなった。
この作戦は「オペレーション・ガイアナ・シールド」と名付けられ、2025年12月に実施された。関係国の捜査当局はアマゾン地域の道路や河川沿いで2万4500件を超える検問や捜索を行い、現金、未精製の金塊、水銀、銃器、薬物、採掘機器などを押収した。押収された現金は59万ドルに上り、未精製金とともに組織犯罪との関連が疑われている。
ガイアナでは3人の男が金の密輸とマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで逮捕された。3人は組織的な犯罪グループの一員である可能性があり、ガイアナの金輸出会社との関係もあるとみられている。国際価格の高騰により、金の違法採掘はアマゾン地域で急速に拡大し、犯罪グループにとって収益性の高い活動となっている。
違法金採掘はアマゾンの森林破壊と河川汚染の主な要因となっている。採掘に伴って使用される水銀は非常に毒性が強く、河川や野生動物、人間の健康に深刻な影響を与える。捜査当局はガイアナとスリナムで6万ドル超相当の水銀も押収している。この水銀は太陽光パネル内に隠されてバスで運ばれていたという。
警察は共同で国境沿いの検査を行い、車両やボート、燃料や採掘具を販売する河畔の小さな商店も捜索した。一部の店舗は金や水銀の密輸を助けていた疑いがあり、違法採掘ネットワークと結びついている可能性があるとみられている。また虚偽医薬品、酒類、タバコなど計4万ドル相当の模造品も押収し、採掘に使用されるポンプや金採取用マット、携帯電話、銃も見つかった。
捜査中、当局は無国籍者を乗せたバスを止め、その中には数人の未成年者が含まれていた。子どもたちは強制労働や性的搾取の被害者である疑いがあり、違法採掘ネットワークが地域社会に与える社会的影響の深刻さを浮き彫りにしている。
インターポールは声明で、違法金採掘が「特に人里離れた脆弱な地域で環境や地域社会に深刻な害を及ぼしている」と述べ、加盟国間の協調が不可欠だと強調した。アマゾンは密林や長距離、国境が曖昧な地域が多く、違法採掘の取り締まりが困難であったが、今回の合同作戦は地域内の国々による協力の重要性を強調している。
違法採掘が続く限り、環境への影響や住民の生活への脅威は続くとみられ、地域全体の保護に向けたさらなる国際協力の強化が求められている。
