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ペルー、インドネシア外交官「暗殺」事件の徹底調査を約束

容疑者は少なくとも3回発砲し現場から逃走。外交官は病院に搬送されたものの、その後死亡が確認された。
2025年8月11日/インドネシア、首都ジャカルタの大統領府、スビアント大統領(右)とペルーのボルアルテ大統領(AP通信)

ペルー政府は3日、首都リマで発生したインドネシア外交官殺害事件について、真相解明を約束し、徹底的な捜査を行うと改めて表明した。

在インドネシア大使館の外交官(男性、40歳)1日夜、自転車で自宅アパートに戻ったところを狙われた。

警察によると、容疑者は少なくとも3回発砲し現場から逃走。外交官は病院に搬送されたものの、その後死亡が確認された。

警察が公開した2台の防犯カメラ映像にはヘルメットを着用した人物が外交官に向けて2回発砲し、外交官が地面に倒れる様子が映っている。容疑者はその後、外交官に近づいて3発目を撃ち、別の者が運転するオートバイに乗って逃走した。

ペルー外務省は2日の声明で、この事件を「暗殺」と非難し、容疑者を捕らえるために必要なあらゆる資源を投入すると表明した。

また同省は亡くなった外交官と遺族に哀悼の意を表し、リマの在インドネシア大使館職員と施設に対する警察の警備を強化すると付け加えた。

地元テレビ局は警察筋の話しとして、「怨恨による犯行の可能性も排除できない」と報じた。

ペルーでは殺人や脅迫が急増している。

警察の統計によると、1月から8月中旬までに6041人が殺害され、2017年以来の最高水準となった。

一方、1月から7月の脅迫事件は約1万6000件、前年同期比で28%増加した。

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