IMF代表団がアルゼンチン訪問、200億ドルの融資審査へ
IMF理事会は4月、アルゼンチンに対する200億ドルの新規融資を承認した。
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国際通貨基金(IMF)の代表団が24日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを訪問し、200億ドルの融資の審査を行う予定だ。現地メディアが23日に報じた。
IMF理事会は4月、アルゼンチンに対する200億ドルの新規融資を承認した。
アルゼンチン政府はこの融資に備えて、長年続いた為替管理の主要な部分を撤廃していた。
4月に120億ドルが融資され、6月にはさらに20億ドルが融資される予定だ。
この合意に基づき、アルゼンチンは年末までに前年比で40億ドルの外貨準備を積み増す必要がある。
ロイター通信は当局者の話しとして、IMF代表団は今後の手順に関する詳細を順次報告する予定であると報じた。
23年末に就任したミレイ(Javier Milei)大統領は過去の左派政権が残した負債を一掃すると宣言。緊縮財政を推進し、手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通貨切り下げを含む経済改革に着手した。
その結果、インフレ率は1桁台まで低下。16年ぶりに四半期ベースで財政黒字を達成するなど、多くの経済的成功を収めてきた。
しかし、補助金頼みの生活を送ってきた低所得者層はミレイ氏の激しいショック療法に耐え切れず、生活環境が悪化。貧困率は一時50%を超えた。