人権オンブズマン、政府に左翼ゲリラへの空爆をやめるよう要請 コロンビア
FARC-EMCは2016年に中央政府と和平協定を結んだコロンビア革命軍(FARC)の分離組織。この協定に反対する勢力が結成した。
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コロンビアの人権オンブズマンは17日、ペトロ(Gustavo Petro)大統領に対し、反政府ゲリラを標的とする空爆を停止するよう要請した。
アイリス・マリン(Iris Marín)氏は声明で、北部アラウカ県への先週の空爆で10代の少女が死亡したと説明。軍は左翼ゲリラ「FARC-EMC」の拠点を空爆したとみられる。
マリン氏は15日、空軍による南部グアビアレ県への空爆で7人の未成年者が死亡したと明らかにしていた。
FARC-EMCは2016年に中央政府と和平協定を結んだコロンビア革命軍(FARC)の分離組織。この協定に反対する勢力が結成した。
FARC-EMCはFARCの元現地指揮官が率い、戦闘員数は約3500人と推定されている。FARCの戦闘員1万4000人以上が2016年の和平協定で武器を置いた。
軍はFARC-EMCが子供を徴兵し、「人間の盾」として利用していると非難している。
サンチェス(Pedro Sánchez)国防相は先週、テロリストが子供を危険にさらしていると非難し、記者団に対し、「戦闘に関与した者は誰であれ、区別なく保護を失う」との見解を示していた。
