▽同社のジャグデオ副社長はロイター通信の取材に対し、「ガイアナでの事業は素晴らしい成果を上げている」と語った。
.jpg)
米石油大手エクソンモービルは2月28日、南米ガイアナの原油生産事業でこれまでに費やした411億ドル(約6兆1900億円)に対し、339億ドル(約5兆1000億円)を回収したと明らかにした。
同社のジャグデオ(Bharrat Jagdeo)副社長はロイター通信の取材に対し、「ガイアナでの事業は素晴らしい成果を上げている」と語った。
10年前にガイアナで油田が初めて見つかって以来、エクソンが主導するコンソーシアム(複数の企業が共同企業体を形成して1つのサービスを共同で行う取引)は急速に資源を開発。2019年に原油生産を開始し、昨年は日量60万バレルを生産した。
このコンソーシアムは同国の全生産量を管理、生産分与契約に含まれるコスト回収メカニズムに従い、生産した原油の最大75%を引き取り、輸出することができる。
ガイアナ政府は残りの半分を受け取る権利がある。
エクソンは30以上の油田を探鉱するためのコンソーシアムの支出と、政府によって承認された6つの石油・ガスプロジェクトの開発を進めている。
ガイアナ政府はこれらの経費を審査しているが、いくつかの監査は未了のままである。
コンソーシアムが新たなプロジェクトの承認と開発に向けて進むにつれ、さらなる費用が加算されることになる。しかし、増産のスピードも速いため、早いペースで費用を回収、近いうちにプラスに転じる見通しだ。
ガイアナ政府は、今後数年間は利潤原油の取り分が増加すると予想している。