エクアドル南西部のバーで銃乱射事件、17人死亡、ギャング間抗争か

内務省の統計によると、25年上半期の殺人事件数は4619件、前年比で47%増加したという。
2025年7月28日/エクアドル、南西部グアヤス州、銃乱射事件が発生したバー近く(ABCニュース)

エクアドル南西部グアヤス州のバーで銃乱射事件が発生し、少なくとも17人が死亡、11人が負傷した。警察が28日、明らかにした。

それによると、事件は港湾都市グアヤキルの北方約160キロに位置する町で27日夜に発生。逮捕者は出ていない。

ソーシャルメディアで共有された動画には路上に並べられた遺体に白い布をかぶせる警察官の姿が映っていた。

地元メディアによると、この地域は麻薬密売のルートのひとつで、複数の麻薬組織とギャングが支配権を争い、同国で最も危険な地域とされる。

ノボア(Daniel Noboa)大統領は昨年、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダーがグアヤキルの刑務所から脱獄したことを受け、国家非常事態を宣言した。

このリーダーは先月逮捕され、米ニューヨーク州に送還された。

治安部隊は国家非常事態宣言後、全国で取り締まりを強化してきたが、グアヤス州を含むギャング間抗争が続く地域では暴力が激化している。

地元テレビ局は目撃者の話しとして、「ギャングの戦闘員が対立する別のギャングを急襲し、銃撃戦になった」と伝えている。

内務省の統計によると、25年上半期の殺人事件数は4619件、前年比で47%増加したという。

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