エクアドル銃撃事件、ギャング間抗争か、17人死亡、11人負傷
事件は港湾都市グアヤキルの北方約160キロに位置する町で27日夜に発生。17人が死亡、11人が病院に搬送された。逮捕者は出ていない。
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エクアドル南西部グアヤス州のバーで発生した銃撃事件について、捜査当局は29日、死亡した17人について、ギャングの構成員とみられると明らかにした。
事件は港湾都市グアヤキルの北方約160キロに位置する町で27日夜に発生。17人が死亡、11人が病院に搬送された。逮捕者は出ていない。
ソーシャルメディアで共有された動画には路上に並べられた遺体に白い布をかぶせる警察官の姿が映っていた。
地元メディアによると、この地域は麻薬密売のルートのひとつで、複数の麻薬組織とギャングが支配権を争い、同国で最も危険な地域とされる。
地元テレビ局は目撃者の話しとして、「ギャングの戦闘員が対立する別のギャングを急襲し、銃撃戦になった」と伝えている。
グアヤス州警察の刑事部長は地元ラジオ局の取材に対し、「現時点で分かっていることは限られているが、捜査員が防犯カメラの映像を解析するなどして、あらゆる可能性を視野に捜査している」と語った。
ノボア(Daniel Noboa)大統領は昨年、世界最大の麻薬組織シナロア・カルテルと同盟関係にあるロス・チョネロスのリーダーがグアヤキルの刑務所から脱獄したことを受け、国家非常事態を宣言した。
このリーダーは先月逮捕され、米ニューヨーク州に送還された。
治安部隊は国家非常事態宣言後、全国で取り締まりを強化してきたが、グアヤス州を含むギャング間抗争が続く地域では暴力が激化している。
内務省の統計によると、25年上半期の殺人事件数は4619件、前年比で47%増加したという。