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資源大手グレンコア、アルゼンチンで銅生産目指す、年間100万トン

銅の需要は世界的に増加の一途を辿っている。特に電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの普及、そしてAI(人口知能)データセンターの急増により、その需要は今後さらに高まると予測されている。
南米アルゼンチンの鉱山(Getty Images)

スイスの資源大手グレンコアが南米アルゼンチンで計画中のプロジェクトにおいて、今後10~15年間で年間100万トンの銅生産を目指す方針である。同社のアルゼンチン代表が21日、明らかにした。

アルゼンチンは現在銅を生産していないが、複数の大手鉱山企業が複数のプロジェクトを提案しており、同国が重要な銅のグローバルサプライヤーとなる可能性が浮上している。

グレンコアは今週初め、アルゼンチンの2つのプロジェクトが政府の大規模投資優遇制度(RIGI)の対象となるよう申請。そのうち1つの開発に40億ドル、もうひとつに95億ドルを投資すると表明した。

グレンコアのアルゼンチン代表は米州機構(OAS)のイベントで、「グレンコアは10~15年後にアルゼンチンで100万トン近くの銅を生産する可能性がある」と語った。

また代表は生産開始の時期を明言せず、「アルゼンチンの銅が市場に出回る頃には価格がさらに高騰し、2035年までに世界の銅需要は3500万トンに達すると予想している」と述べた。

銅の需要は世界的に増加の一途を辿っている。特に電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの普及、そしてAI(人口知能)データセンターの急増により、その需要は今後さらに高まると予測されている。

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