▽カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。
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国家反逆罪などの罪で逮捕された南米ペルーのカスティジョ(Pedro Castillo)前大統領が10日、ハンガーストライキを開始すると発表した。
カスティジョ氏は先週、首都リマ郊外の警察基地内にある裁判所に出廷。容疑を否認し、一連の騒動を「政府主導のコメディ」と呼んだ。
検察は懲役34年を求刑している。
カスティジョ氏は2022年12月、議会を一時的に解散し、「特別緊急政府」を設置するとテレビ演説で発表した。
議会はこれを「クーデター」と糾弾。解散宣言を無視してカスティジョ氏の弾劾決議案を採決し、賛成多数で可決した。
カスティジョ氏はその後、国家反逆罪などの罪で逮捕された。
カスティジョ氏は軍部の支持を得ることができず、速やかに退陣させられ、クーデターを推進したと非難を浴びた。
カスティジョ氏は10日、SNSに声明を投稿し、「身の潔白を証明し、裁判に抗議するため、ハンガーストライキを始めた」と明らかにした。
カスティジョ氏は先週、判事が「暴力を必要としない反乱もある」と述べた際、「反乱という偏見に満ちた言葉を使うことで、私をとんでもない悪者に仕立て上げようとしている」と主張した。
またカスティジョ氏は一連の騒動と裁判を「コメディ」「パントマイム」と評し、司法省の法律顧問による弁護を拒否してきた。
カスティジョ氏は先週の裁判の冒頭、クーデターを改めて否定し、「私がしたことは、演説を通じて国民の望みを伝えただけだ」と主張した。
カスティジョ氏は公判前の審問でも議会解散令は実行されておらず、国家反逆罪は成立しないと主張していた。