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ブラジル大統領選、ルラ氏とフラヴィオ氏の支持率拮抗=世論調査

調査は全国137の自治体で有権者2004人を対象に実施された。
ブラジルのルラ大統領(左)とフラヴィオ・ボルソナロ上院議員(Getty Images/AFP通信)

ブラジルで2026年10月に予定される大統領選を巡り、最新の世論調査で現職のルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領領と、右派勢力の有力候補であるフラヴィオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員が決選投票でほぼ互角となる可能性が示された。調査結果は政治情勢の接戦ぶりを浮き彫りにしている。

調査会社データフォーリャが7日に公表した世論調査によると、両者が決選投票で対決した場合、ルラ氏が46%、フラヴィオ氏が43%の支持を得る見通しとなった。誤差は2ポイント、統計上は「接戦」、いわゆるテクニカルタイと評価される結果である。

調査は全国137の自治体で有権者2004人を対象に実施された。大統領選は2026年10月4日に実施され、いずれの候補も過半数を得られない場合、上位2人による決選投票が10月25日に行われる。

80歳のルラ氏は任期中の成果を背景に、想定されるすべての1回目投票のシナリオで首位を維持している。しかし、同調査では、強い支持と同時に反発も大きい状況が示された。「どのような状況でも投票しない」と回答した有権者の割合はルラ氏が46%、フラヴィオ氏の45%とほぼ同水準となっている。

フラヴィオ氏はボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の長男で、右派勢力の後継候補として注目を集めている。ボルソナロ氏は昨年末にフラヴィオ氏を後継候補に指名、保守層の支持を徐々に固めているとみられる。

また同調査ではサンパウロ州のフレイタス(Tarcísio de Freitas)知事がルラ氏と対決した場合でも、ルラ氏45%、フレイタス氏42%と接戦になるとの結果が出ており、右派勢力が一定の競争力を維持していることが示唆された。

ブラジルでは2022年の大統領選でルラ氏が僅差で勝利して以来、政治的分断が続いている。近年の世論調査でも左派と右派の支持が拮抗する傾向が見られ、2026選挙も接戦となる可能性が高いとみられている。

今回の調査結果は現職が依然として一定の優位を保つ一方、保守勢力が新たな候補を軸に勢力を再結集させつつある状況を示している。2026大統領選に向け、ブラジル政治の対立構図は今後さらに激しさを増す見通しである。

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