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ベネズエラ首都で「政治犯」の釈放求めるデモ続く

7日の抗議には数十人が参加し、抑圧的な拘束が続く現状に強い怒りと不満を示しつつ、暫定政権に対して政治犯の「即時釈放」を要求した。
2026年2月3日/ベネズエラ、首都カラカス、政治犯の釈放を求めるデモ(AP通信)

ベネズエラの首都カラカスで政治活動を理由に拘束されている人々の家族や友人が、悪名高い収容施設エル・エリコイデ前で釈放を求める抗議行動を行っている。7日の抗議には数十人が参加し、抑圧的な拘束が続く現状に強い怒りと不満を示しつつ、暫定政権に対して政治犯の「即時釈放」を要求した。

家族らは政治的信念や人権擁護活動を理由に収監された人々について、国際的な批判が強まる中でもなお多数が拘束され続けていることを強く非難した。彼らによると、拘束者の多くが野党リーダー、活動家、ジャーナリストで、政府は反体制的な言動を抑える目的で恣意的に逮捕を行っているとされる。抗議者たちは写真や名札を掲げながら、エル・エリコイデの閉鎖と人権侵害の終結を求めるプラカードを掲げた。

この動きはロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領が政治犯の釈放を進めると発表した後に起きている。政府は政治的理由による拘束者を解放する「恩赦法案」を発表したが、家族や人権団体はその審議の遅さや透明性の欠如を批判している。実際に解放された人数については政府とNGO間で大きな開きがある。

人権団体や家族によると、現在も数百人が政治活動を理由に収監され、拘禁条件は過酷であるとの指摘がある。こうした人々の多くが弁護人や家族との面会を制限され、拘束理由が曖昧なまま長期にわたって収監されているケースもあるという。人権団体によると、多数が拘留状態にあるとみられ、国際的な監視団体や欧米諸国からの懸念も強まっている。

一方、政府側は政治犯は存在しないと主張し、拘束者は国家転覆やテロ行為を企てた「犯罪者」であると説明している。また区は法的根拠に基づいて行われ、いずれも司法手続きに則ったものであるとの立場を示している。しかし、家族や活動家らはこの主張を強く否定し、政治的意図での弾圧であると批判してきた。

抗議者たちは今後も釈放要求の声を上げ続ける意向を示しており、拘束者の人権回復を求める運動が国内外で注目を集めている。エル・エリコイデは長年、政治犯が収容される象徴的な場所で、その前での抗議は象徴的な意味合いも強い。参加者たちは真の民主化と人権尊重に向けた具体的な進展が実現されるまで、声を上げ続けると述べている。

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