ベネズエラ首都で「政治犯」の即時釈放求めるハンスト始まる
ハンストはカラカスに拠点を置く政治犯解放委員会が主導し、インスタグラムで声明を発表した。
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ベネズエラの首都カラカスで14日、政治活動を理由に拘束されている親族の釈放を求め、政治犯の家族や支援者らがハンガーストライキを開始した。この抗議行動はマドゥロ前政権下で拘束された反体制派への恩赦法案が国会で議論される中、政治犯の解放が進まないことへの不満が高まる中で行われている。
ハンストはカラカスに拠点を置く政治犯解放委員会が主導し、インスタグラムで声明を発表した。同委員会によると、市内の刑務所に収容されている33人の政治犯すべてが解放されるまで10人の参加者が断食を続けるという。家族らは政府が約束した釈放が遅れているとして強く抗議している。
同日、刑務所から17人が釈放され、家族らと涙の再会を果たしたが、依然として多くの政治犯が拘束されている現状に対して不満の声は根強い。家族らは昨年1月8日から施設前で夜を明かし、解放の進展を待ち続けている。
今回の抗議は国民議会(一院制、定数277)で進行中の恩赦法案の審議が背景にある。議会は与党が多数を占めているものの、数カ月から数年にわたって政治活動を理由に収監されている反体制派や人権活動家らを対象とする恩赦法をめぐって議論を行っている。しかし、国外逃亡者への恩赦適用の是非など意見の相違から審議が一時中断された。
ベネズエラではこの数週間、他の収容施設でも多数の政治犯が解放されている。しかし、カラカスの刑務所の釈放は限定的で、抗議の中心となっている。参加者の1人はAP通信の取材に対し、国民議会議長が約束を守り、すべての政治犯を解放するまで待つと語った。
この動きは国内の政治的緊張が続く中で起きているものだ。マドゥロ前政権は長年にわたり政治犯の存在を否定してきたが、現在の暫定政権は国際的な圧力や米国の制裁緩和、石油産業の再開協議に伴い、政治犯の扱いが国際的な注目を集めている。米側は民主化と新たな選挙実施を求めており、昨年ノーベル平和賞を受賞した野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏もドイツ・ミュンヘン安全保障会議で民主的移行と選挙実施の必要性を訴えた。マチャド氏は秩序ある平和的な移行が地域や米国にも利益をもたらすと強調している。
またマチャド氏は具体的な選挙日程を示していないものの、政治状況の改善に向けた条件を整えることが不可欠だと述べた。米政府も選挙を支持する意向を示しているが、具体的な時期については明言を避けている。
家族らのハンストは政治犯解放の遅れに対する怒りと不満を象徴する抗議であり、ベネズエラ国内での政治的緊張が依然として高いことを浮き彫りにしている。恩赦法案の審議が再開され、政治犯の即時解放が進展するかどうかが今後の焦点となっている。
